『日本の風俗嬢』では著者が独自の計算方法で日本の風俗店舗数を割り出しています。
風俗店の営業には各都道府県公安委員会に届出が必要です。
それにより届出確認書が交付されます。
警察庁が作成している警察白書によると、ソープランドが対象の『店舗型第一号営業』は1246です。
そしてファッションヘルスやセイカンマッサージといったいわゆる”箱もの”が
対象となる『店舗型第二号営業』の822となっています。
そしてデリヘル・ホテヘルなどの店舗型での営業を行なっていない業種は
『無店舗型第一号営業』でその数は1万7204店です。(2011年時点)
これらを合計すると19272店となります。
ただこれらが全て現在も営業しているわけではありません。
この業界は競争がとても激しく、業種にも流行り廃りがあります。
そのため次々新たな業種があらわれ、どんどん新店がオープンします。
競争に負けて人気がなくなったら店を閉めます。
業者は撤退したり、新たに別の店を始めたりを繰り返します。
とくにデリヘルは今一番人気の業種なので、
次から次へと新しい店が生まれてはつぶれていっています。
現在営業している店を『日本の風俗嬢』は、ソープランドが1250店、
店舗型のヘルスなどが820店、無店舗型は届け出られた数の約半分の8500店と推定しています。
合計は10520店、おおよそ1万店ではないかと推定されます。
実際には違法店が多数存在
この1万という数字は、届け出られている店舗の数です。
他には営業内容が条件に該当しておらず届け出ずに営業している店も数多くあります。
ピンサロはシャワー設備がないので『店舗型第二営業』を届け出る必要はありません。
代わりに”社交飲食店”として届け出ています。
”ちょんの間”は”料亭”として営業し、ピンサロと同じ届け出をしています。
これ以外にも違法や無届・偽装の手口を使って営業している風俗店もかなりの数になります。
それらを合わせると約2500店にのぼると考えられています。
正規の風俗店で営業しているものと合計すると1万3000店程度ではないかと
『日本の風俗嬢』ではまとめています。
日本の風俗店は飽和状態?
コンビニ最大手のセブン・イレブンが約1万6000店舗、マクドナルドで3300店舗、
最近どんどん増えているスターバックスが約1000店舗です。
これと比較してみると1万3000ある風俗店は多いのではないかと感じます。
そして当然のことですがこの1万3000店全てが儲かっているわけではありません。
業界内でも高級店と激安店の二極化に進みつつあります。
そしてやはり勝ち組・負け組がはっきりしています。
せっかく風俗店で働くなら”勝ち組”の人気店でないと稼げません。
都市部に店舗型が集中しています。
それ以外の地域の風俗求人のメインは店舗数が断トツに多いデリヘルです。
働きたい地域もよく考えてお店選びをしないといけません。