喫煙のデメリット7つ

(1)タバコを吸うと老け顔になる!? スモーカーズフェイスとは
「タバコを吸うと老け顔になる」という噂を聞いたことありませんか?
実際に、タバコを吸っている人は非喫煙者に比べて老化が早いと言われています。
喫煙者は共通して実際の年齢よりも年を取っているように見えます。
このことから、“スモーカーズフェイス”と揶揄されることもあります。
一度老けてしまうとなかなか元には戻らないため、多くの喫煙女性が後悔するキッカケになる現象とも言えます。
タバコを吸うと、ニコチンやタールなどの有害物質が女性ホルモンの働きを阻害することが原因です。
美容にはビタミン類を十分に摂取することが欠かせません。
タバコはさらにビタミンを破壊する役割も持っています。
つまり、女性の美しさにとって、タバコは最大の敵とも言えるのです。
(2)タバコ1本で、約14分も寿命が縮まる
タバコを吸うとさまざまな病気のリスクが上昇しますが、同時に寿命にも影響を与えます。
『ブリティッシュ メディカル ジャーナル』という医学誌に掲載された研究(2012年)では、タバコ1本吸うごとに、14.4分も寿命が短くなることが発表されました。
1本に換算すると大したことがないように思えますが、タバコ1箱を吸うと約5時間も寿命が縮まることになります。
タバコを1箱吸うたびに、死神があなたの命の時計を5時間分指で進めるわけです。
なかなかインパクトのある数字ですよね。
また、20歳から毎日1箱吸い続けている人に関しては、10年も寿命が短くなるそうです。
10年あればどんなことができるでしょう。
もちろん命の管理は個人の自由ですが、タバコを吸う方はこの事実をしっかりと受け止めて吸うようにしたいですね。
(3)喫煙者は医療費も高くなる
喫煙者が非喫煙者に比べて病気のリスクが高くなることはすでに述べました。
病気を発症しやすくなることで、当然その治療費も非喫煙者より高くなります。
少し古いですが、2002年に医療経済研究機関が発表した『喫煙による経済的損失の推計結果』によると、喫煙者の医療費は1兆2,900億円としています。
また、早死にすることによる経済的損失は5兆8,000億円。
他の要素も含めると合計で7兆3,246億円もの経済的な損失があると結論付けています。
もちろん、当時よりも現在の喫煙率は低下していますから、実際にはもっと低い数字になると思います。
しかし、こうした喫煙による経済的な負担を非喫煙者がまかなうことに関して非難する声も少なくありません。
タバコによるデメリットは個人の健康状態だけでなく、社会全体にも重くのしかかるのです。
(4)喫煙者はメタボにもなりやすい!?
今ではすっかり世間に定着した“メタボリックシンドローム”。
喫煙者は非喫煙者に比べて発症率が最大で約3倍になると言われています。
喫煙により、内臓脂肪が増える原因になるコルチゾールという成分が多く分泌されるようになるからです。
また、男性ホルモンや女性ホルモンの働きを抑えるため、内臓脂肪がたまりやすいという側面もあるようです。
タバコを吸うと老け顔でかつメタボ体型になりやすい……。喫煙はあくまでも個人の自由です。
(5)タバコは女性の卵巣機能に大きく影響する
女性にとって人生で最も大切なことの一つに“出産”があります。
その出産の準備やサポートをしてくれるのが“卵巣機能”です。
卵巣機能はストレスなどに大きく左右されるため、繊細な機能です。
そして、女性の喫煙はこの卵巣機能に大きな影響を与えるのです。
タバコが女性に与える具体的な影響としては、
・女性ホルモンの分泌が減少する
・卵胞の発育が悪くなる
・生理不順が起こりやすくなる
・不妊率が高くなる
・不妊治療であまり効果がでなくなる
・閉経する時期が非喫煙者に比べて早くなる
といったものがあります。このように、タバコは女性の“妊娠・出産機能”に大きなダメージを与えるのです。
(6)妊婦は早産・流産のリスクも
また、妊婦が喫煙をした場合は胎児にも大きな影響を与えます。
タバコの成分の中には、血管を収縮させて血管中の酸素を減少させる働きを持つものがあります。
その結果胎盤の機能が低下してしまい、胎児の栄養不足や酸素不足を誘発し、発育を阻害するのです。
胎盤の機能が低下すると胎盤早期剥離や流産などのリスクも上昇します。
さらに、妊娠期間中にタバコを吸い続けた場合、早産の発生率が約3倍になるとも言われ、低体重児になる確率も約2.5倍になります。
他にも、赤ちゃんがいきなり死亡してしまう恐ろしい病気『乳幼児突然死症候群(SIDS)』の発症率も4.7倍高くなります。
愛するわが子が自分のせいで命を落としたり、苦しんだりすることを本望に思う女性はいません。
「子どものため」と覚悟を決めて、禁煙するようにしましょう。
(7)喫煙は男性の精子にもダメージを与える
妊娠・出産において喫煙が悪影響を与えるのは女性だけではありません。
実は男性が喫煙をすると、精子にダメージを与えることが分かっています。
タバコを吸うと血管中の酸素が不足した状態になることはすでにお伝えしました。
酸欠状態になると、さまざまな器官が十分な役割を果たすことができなくなります。
精子の生成もそのうちの一つです。
精巣の不十分な働きによって生産された精子は、通常の精子よりも運動能力が低く、受精する確率が下がると言われています。
また、遺伝子などに欠陥を抱えた精子はそのまま胎児の発達にも悪影響を及ぼします。
染色体の異常や奇形など、胎児に先天的な異常を発生させる確率が高まると言われています。
喫煙していて、ストレスの軽減やボケ防止の効果があるみたいですが、デメリットやリスクを思いますと、吸わないに越したことないですね^^;