【女性の「乾燥肌」の原因は】
肌乾燥は、皮膚の細胞内水分量の低下で起こります。
むくみは、水分によって起こりますが、水分が細胞内でなく細胞の外にたまった状態。つまり、むくみがあるとかえって肌は乾燥します。
また、コラーゲン、ヒアルロン酸(肌の表皮の奥、真皮部分にあって保湿には大切)が減少すると保湿力が低下して肌乾燥になります。
コラーゲン、ヒアルロン酸は、肌の弾力や張りに対して重要な役割を果たします。
コラーゲンやヒアルロン酸を維持するのが女性ホルモンであるエストロゲンです。
卵巣機能と密接に関係しているエストロゲンの分泌が減少すると、卵巣機能の低下だけでなく、ヒアルロン酸、コラーゲンも減少します。
乾燥肌は、このように女性ホルモンに影響を受けています。
女性の体調を良好に保つ働きを持つエストロゲンは、肌の老化(酸化)を防ぐ抗酸化物質の代表選手。
老化とは、「年齢を重ねること」ではなく、「女性ホルモン(エストロゲン)の減少」を意味します。
乾燥肌を自覚する場合、それは、女性ホルモン(エストロゲン)の乱れが原因であることが考えられます。
【女性「乾燥肌」の対策は】
女性ホルモンのバランスを整えることが肌乾燥の対策
乾燥肌対策として女性ホルモンの分泌バランスを正常に保つことが大切です。ストレスは、卵巣機能を低下させ、結果、肌の乾燥を招きます。卵巣機能をしっかりケアすることは、同時にスキンケアすることでもあります。
女性ホルモンのバランスが崩れて卵巣機能が低下している場合、20代、30代の若い女性なら低用量ピルの服用が効果的。卵巣機能が正常に戻れば、肌乾燥も回復します。
また、更年期以降の世代の女性になると、年齢と共に卵巣機能が低下してエストロゲンの分泌も減少する傾向があるため、ホルモン補充療法などで、エストロゲンの補充をすることで乾燥した肌を潤わせて肌年齢を保つことが出来ます。
むくみを伴う乾燥肌の場合
むくみは、水分が本来あるべき細胞内でなく、細胞の外にたまってしまうことで起こります。これをケアするために、水分を摂取しながら、身体を温めたり(腰湯、半身浴など)新陳代謝を高める運動や食事を摂るようにしましょう。
むくみ対策=乾燥肌対策となります。
毎日のUVケアはもちろん当たり前です。一度壊されてしまったコラーゲンやエラスチンは元通りにはなおりません。しかし新たに生成し、弾力をとり戻すことは可能です。コラーゲンをとることはもちろん必要ですが、そのコラーゲンやエラスチンの元であるアミノ酸を摂取することが大きなポイントとなってきます。そしてコラーゲン生成時に必須なのがビタミンCです。またビタミンCは活性酸素を排除する役目もしています。また皮脂腺の働きを抑え毛穴を引き締める効果もあり、ニキビやニキビ跡にも有効です。そのほかにもビタミンA、B、Eを摂取すると良いとされています。
ビタミンA
皮膚の新陳代謝を活発にし、肌の潤いを守り、肌荒れや老化を防ぐ作用があります。緑黄色野菜、うなぎ、卵黄などが代表的な食べ物です。
ビタミンB群
皮膚の健康を守り、皮膚呼吸を活発にして新陳代謝を助ける働きをします。豆類、海藻、豚肉などに多く含まれます。
ビタミンE
末梢血管を広げて血行を促進し、細胞の老化を防ぐ抗酸化作用を持っています。玄米・大豆・植物油に多く含まれています。